オホーツクの花や風

オホーツクグルメ

ボラ日和二 鯔背包丁

いなせ包丁

  • 紋別漁港に時々遊びに行きます。釣りも楽しいのですが、ロシア船が沢山来ているのを見るのも好きなのです。日本船みたいに綺麗じゃなくて錆だらけの、どうかすると沈みそうな船です。自転車を載せてきていて、それでロシア人船員が紋別の町に買い出しに出掛けてます。それから犬を載せてきてるロシア船がとっても多いのですよね。
  • 大型スーパーでよくロシア人の船員を見ます。大きな袋に沢山、食料品やら買い込んでいます。彼らにとってはビールって殆どコークみたいな存在らしくて、決まって小さな瓶ビールを飲みながら町を歩いています。アルコールの歩き飲みって、日本の文化には無いので、多少の軋轢があるんでしょうね。市内の温泉にはロシア語で外国人おことわりの看板を出している所もありました。
  • またしてもイラストがあんまり関係ないのですが、紋別漁港でボラを貰ったお話の第二話が続きますので、ボラから発祥した「いなせ」という言葉のイメージで書いた私の妄想でした。
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    → ボラ日和二 鯔背包丁日記 2005年12月11日



    ボラ日和第一章から続いています


    「いなせ」とは・・・
    [江戸日本橋魚河岸の若者が髪を鯔背銀杏(いなせいちよう)に結っていたことから〕粋で威勢がよく、さっぱりとして男らしいさまや、そのような気風。
    google辞書より。

    とりあえず帰宅して学習したところでは
    雑食性で海底の泥をすくって餌を食べることもあり
    臭いと悪評で邪険に扱われ勝ちであるらしい
    しかし厳冬期は寒ボラといって
    最高にアブラが乗っており
    食べると抜群に美味しいのである、
    とのこと

    雑食性が臭いなら
    この世で一番臭い生き物は人間に違いあるまい
    見るとなかなか可愛い顔をしており
    よしよし愛い奴、という気にもなってくる
    「でも、もうちょっと小さいと最高だったね、お前・・・」
    うちの包丁は果物ナイフのサイズなんである
    うちのまな板は単行本くらいのサイズなんである
    などと言ってみても仕方ないので
    まな板からはみ出るトドの上半身をエイヤっと乗っけて
    はるか昔読み習った平家物語の平敦盛の悲壮な最期なぞ思い起こしつつ
    泣く泣く力ずくのギロチン
    (もちろん敵は「とくとく首をとれ」と
    こちらに都合のよいイナセな台詞を吐いているシーン)
    スパッといくと立派に成仏してもらえそうなところ
    何しろ腕が悪いのでギーコギーコ、メリメリ・・・という感じで
    なんとも哀れを誘う最期となるのである

    あはれ、包丁とる身ほど口惜しかりけるものはなし

    泥を飲むせいなのかびっくりするほど立派な内臓をしており
    どうも魚ではなく獣を捌いているような雰囲気がする
    調べる限りでは
    食べるとかなり美味しいとかいてある割に
    同時に人気の無い魚である、とも書かれている
    その理由はこのへんにもあるのかもしれない
    獣っぽくて
    捌いているうちに申し訳なくなってくる
    力がいる
    生臭い
    疲れる

    鯉のような、というよりは
    いっそ鯉のぼりのような大きな鱗を落として
    ミシミシメリメリと皮をはぐ
    ギーコギーコと三枚におろす
    身がズタズタになる
    こちらはボロボロになる
    トドの兄いには申し訳ないが
    この時点でいったん食欲は減退してしまったのである
    ゴメン、とつぶやきつつ
    戦いは翌朝に持ち込まれる


    ぜひ第三章も読んでください

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