旭山動物園
オオタカ

- オオタカ
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オオタカ日記 2006年02月20日
飛行訓練をしている飼育員さんが間近でみせてくれる
特に珍しい種類ではない
オオタカという案外小さな猛禽一羽
主にハトを襲う肉しか食べない鳥
爪がね、真ん中の指だけ凄く長いでしょ
これで獲物を捕らえて
下向きに曲がったくちばしで肉をえぐって食べる
体重が650グラムくらいで一日に食べる肉は100グラム
人間でいうと65キロの男性が毎日10キロの肉を食べる感じです
ふわーっというようなため息が聞こえる
飛翔するときに、何回くらい羽ばたくか
ちょっと数えて見て下さい
鳥を据えた腕をそれっと空の方に向かって振ると
ふわっと高いところへあがっていく
取り囲む大人たちが息を呑んで木の枝に向かっていくのを見つめる
一、二、三・・・
今ので大体14回くらいですね
じゃあ、今度は下りてくるからもう一度数えてみてください
小指の爪くらいの大きさの生肉を持って枝の上の鷹を呼ぶ
頭すれすれの低いところを飛んでそれこそ弾丸のごとき速さでおりてくる
こちらはハトの気分でちょっと首をすくめながらこわごわ伺い見る
ね、今は羽ばたいていないでしょう
だからいつも高いところにとまるんですよ
そうしておくと獲物を見つけたときに早く捕らえにゆけるんです
生きているものを捕まえるから
動体視力がとてもいいんですよ
ほら
小さな肉片を顔の前でさっさと左右に振る
キャーキャーと案外可愛い高い声で腕に据えられたままばさばさと暴れだす
堪え性の無いこどものような暴れ方に、ほっとしたみたいになんとなくちょっと笑う
ほらね、見えてるんですよ
人間だったらこんな顔の前で動かされたらわからないですよね
それから足の裏をちょっと見てください
たこみたいな物があるのが見えますか
爪を持ち上げられて、タカはそれでも大して嫌がりもせずに大人しくしている
これは、捕まえた獲物をしっかり捕らえて離さないためなんですよ
ふうん
一同、タカの足を覗き込んで頷く
「カラスは食べますか」
「カラスも、一羽だったら襲いますね。」
・・・・へええ。
寒い寒い動物園の片隅を除雪した一角で
飼育員さん一人と猛禽一羽を取り囲んで
皆じっと見る
へえ、と頷く
ほお、とため息
寒いのに途中でいなくなる人もいない
みんな子供のようにじっと見る
すごく面白かったから
最後にはぱちぱちと手袋で拍手
なんだか結構感動したのだ
