オホーツクの草花
水芭蕉

- 水芭蕉
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水芭蕉日記 2006年05月08日
エゾエンゴサクの青いひらひら
二輪草が白くぽろぽろ
水芭蕉みんなにょきにょき
日向ぼっこのカタツムリ
冬毛の替わるまだらの野ウサギ
この胸のそわそわ
春の歌、春の歌
春になったら出発できる
春になったら行かなきゃいけない
どっちの気持ちも正しくて
安穏とした白い季節が終わった後で
再び全てが目覚めると
さてと私もまた始めなければなるまいに
この胸のそわそわ
何をしたかったかと言えば
人生を最大限楽しいものだと思いきり信じてみたかった
何が不安かって言えば
寄っかかるものないひとりぼっちのほろほろ歩き
退屈ならば出掛けよう
立ち切れないなら寄りかかろう
やじろべえぐらぐら
何したいの何したいの
眠ってしまう程盲目になれない
思い切ってしまう程夢中じゃない
真ん中の道はどこだか分からない
春がきて夏がきて秋がきて冬がきて
これが最後というのでもあるまいに
まるで臨終の春ような心許無きやじろべえぐらぐら
人に言い訳するよりは
自分に言い訳する方が
冬の三十回分くらい辛い
何したいの何したいの
本当に必要なのは
じっと空見て確かなところ
何したいのか知ることだけだ
この胸のそわそわ
春の歌春の歌
