オホーツクの花や風

北海道カヤック旅

チミケップ湖

  • 所在地:津別町字沼沢
  • 周囲12キロ程度の小さな湖ですが最深21mと深いところがある(遊泳禁止)。 一万年前ほどに地殻変動で谷が埋められできた堰止湖。 周囲は静かな原始林に囲まれている。
  • キャンプ場:北東岸に湖畔キャンプ場。無料。水洗トイレ有り。設備はシンプルだが綺麗。オートキャンプ不可。温泉無し。付近に買い物できる商店も無し。舗装道路が通っていない為大抵は殆ど利用者がいませんが盛夏期はかなり混むそうです。
  • カヤック情報:キャンプ場から乗るのが便利。倒木が多いので注意が必要ですが初心者に手頃な大きさの湖です。(私はここでカヤックデビュー)
  • キャンプ場裏手に野鳥公園あり。森の中を通る4キロ程の遊歩道です。あまり利用者がいなく道が悪い場所があります。何がある訳でもないのですが森が深いので気持ちの良い道です。季節によっては虫がかなり多い。
  • 入漁料: 1,000円 湖畔の看板で読むところでは巡回で料金を徴収しているそうですが私はオフシーズンにばかりいく為か実際に払っているところを見たことがない。どういうシステムになっているのか実は謎。
  • 湖畔の原生林の中に唐突に瀟洒なチミケップホテルがあります。冬期間は道も閉鎖されるこの場所にあるこんなに美しい建物の中で一体何が行われているのか?という妄想をするのが好き。ランチと喫茶の利用ができるそうです。カヌー・サイクル・釣り竿のレンタルも有り。(チミケップホテル:TEL01522-7-2121)
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    → チミケップ湖日記 2006年06月28日



    チミケップという
    なんとなく色々なものから隔絶された雰囲気の湖がある
    山の中を走る長い砂利道をごとごとと行くと
    突然にぽっと固まりかけのゆるい寒天に似た水たまりに出る
    朝夕に雲の形をはっきりと湖面に映しながらくすんだ鏡のようになる
    なにかの魔法がかかってるようなねっとりと静かな湖だ
    なんだかこの湖が好きで
    時々本を一冊持って一週間くらい湖畔で暮らしに行きたい、と思う

    ファルトボートという折り畳みカヤックを持って
    四日間ほどチミケップに遊びに行っていた
    なめらかに揺れる音のしない水の面に
    そっとオールを入れては引き上げ、入れては引き上げ
    そこここでじっと立つアオサギを眺めて、おしどりを眺めて、
    シカが水を飲むのに遭遇し、遠くキツツキのドラミングを聞いて
    誰もいない水の上でお昼寝をした

    持参した本はソローの「ウォールデン」で
    いつも大して読む訳ではなく
    手に持ってぼんやり水を眺めている
    空も水も空気も、ここは全部緑に見えるのだ

    時折り無口な釣り人が来る
    たいていは誰にも声をかけないまま帰る
    わざわざこんなにも不便なところまで
    本当にわざわざ釣りをしに来たのだろうか

    釣り糸を垂れて湖の下の緑の世界と
    きっとなにか秘密の交信をしてるに違いない
    そして私も読まない本をなにかのサインのように小脇に抱えたまま
    それで満足して帰っていくのだ

    チミケップはいつもそういう湖

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