オホーツクの草花
待宵草

- オオマツヨイグサ
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待宵草日記 2006年07月15日
待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなや
随分と待ったけど
結局来なかった人は元気だろうか
時々は思い出してみるのも
なんだかあまり良い癖ではないような気がしている
まるで待っていた頃の方が今より幸せだったと言っているようなもので
まったく現実に対するそういう回りくどい言い訳というのは
演歌には良いけど
未来ある若者には良くないものだ
随分と待ったものだけど
結局こなかった君は元気か
良いじゃないか、たまになら
懐かしいなと思ってみるのも
宵を待って咲くから待宵草だなんて言うなら
カタクリなんぞのようにもっと儚げに咲きそうなものだけども
想いを秘めて長く待った割には
びっくりするくらい主張の強い花をつけるし
身の丈も高くて大層頑丈そうに固い路傍に咲いたりするのだ
待って待って待ってる間に
きっとつぼみの中で沈黙が噴火したんだろうね
時々想うのだけどね
憎んだ方がいいじゃないのかね、なんて
だってこっちが猛烈に悲しんでいるのだ、という事は
まったく綺麗に無視された訳だから
君はとんでもなく非人道的な人間だったと解釈するべきなんじゃないかと
そういうこともたまに想ってみるのだけどね
別にあれだなあ
解釈なんて何がどうでも全然どうだっていいよなあ
少なくてもあの日あの頃が出発点でさ
私はあの頃より幸せに生きていなきゃならんという
そういうことなんだよな
銭湯の帰りにほたほたと薄闇を歩いていたら
山の斜面にびっしり待宵草が咲いてて
待ってましたあ、ってみんな真っ黄色にこっちを見てるから
もうびっくりしたんだよね
あんなに待たれたら誰だって驚くよなあ
元気にしてるか
幸せか
