オホーツクの草花
すぐり

- すぐり
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すぐり日記 2006年07月21日
長いひと雨が去った後の
少しけぶった風の中を歩くと
なんということかまるで魔法のように
ついこの間まで青々としていたスグリが全部
まるで一遍に小粒のルビーに変わっている
どうだろうこの命ある宝石のような
きらきら光る紅色は
それは立ち止まって
つい笑いかけてしまう程の
小さな小さな贅沢の風景には変わりない
きっと色々な小鳥や動物たちは
色々な木々の上でこんな紅が潤沢に実る日を
待ちわびているんだろうから
だけど悲しく思うのは
そんなに光る実りの色は
まるでこうして夏は終わっていくんだよ、と言われているようで
本当にそんなになにもかも慌てて
何もかもが私を置き去りにするかのように
そうして変わって行かなければならないのですか
もう少し、ここで一緒に幼い様子では居られないのですかと
真っ赤な真っ赤な色を見ると胸が痛い
ああ裸の大地から
ちっちゃな草の芽が出るのを数えて
喜んで歩いた日はつい最近なのに
あなたはもうそんなに秋を思わせるような色に光るのだ
いつもいつも
春が過ぎることや
夏が熟れる事は
少しずつ心が痛い
だけどいいのです
それは私から何かを奪って去って行く訳ではなく
私の瞳が開く限り
何度も何度もここでまた会うあなたなのだから
まるで遠くにいる好きな誰かの幸せを
祈るようではないですか
