北海道カヤック旅
塘路湖

- 塘路湖
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塘路湖日記 2006年08月09日
北海道でも指折りのカヌーのメッカ塘路湖で舟を降ろす
湖畔がキャンプ場でその目の前がカヌーポート
すでにカヤックが三台置いてある
底面にガムテープで破損の応急措置が施してある、かなり使い込んだ折り畳みボート
キャンプ道具一式つんで上流からロングツーリング中だろう
キャンプツーリングをしたことのない私はありたけの羨望を込めてじっとみる
ちぇっ、格好いいなあ
まあ、なにはともあれ、きょうは塘路湖ピクニックです
静かな湖面に舟を出すと、どういう訳かキャンプ場から人がわざわざ見に来る
そりゃあ、この土地に住んでいる人にはカヤックなんてめずらしくないかもしれないけど
外の土地からここに遊びにきたキャンパーにとってはカヤックは珍しい訳だ
あの、私乗り降り不器用なんであんまり見ないでくださいね、
あの、そんな野良猫に餌をやる目つきで優しく微笑まれるとアガっちゃうんで、はい
・・・ぼちゃ!・・・へ?
って緊張しすぎて湖にお茶を落とした。びっくりした。
ちょっとこぎ出すとすぐに湖面にヒシの白い花が咲いている
やあ、可愛いなあ、とのぞき込んでいたら湖畔から叫び声がした
「それは花ですかーーーー」
「はーーい、花でーーーす」
なんだかやたら面白い賑やかな船出だった
湖面にカモの親子
お母さんカモと子ども達が八羽くらい
一応こちらと一定の距離はとるけれども、警戒して隠れる様子はない
おそらくカモの方でよほどカヤックというものを見慣れていて、
カヤックに乗ってる人間は敵じゃないというのを知ってるのだろう
ゆっくり見せてくれるのはとても嬉しい
みんな、可愛い良い子たちであるね。
そのね、一人だけ逆方向に泳いでる子はきっと大器晩成型だよ、うん。
みんな立派に育てよ。
湖畔にはところどころ動物の骨やエゾシカの角なんかが落ちている
鬱蒼とした森
倒木の枝の低いところに一羽
小さな木立の上に二羽のオジロワシ
オジロワシってこんなに大きくなっても家族で一緒にいるのか?他人かなあ?
ボートを漕ぐのを辞めて風に任せておくとゆっくりゆっくりと鷲たちの岸辺に近づいていく
木の上にいる二羽がキャッキャッキャと鋭く真剣な声で警戒鳴きを始めた
まだ、逃げない
こちらも緊張しながら、それでも舟は風任せにしておく
キャッキャキャキャ
鳴いたり、辞めたり、鷲たちもじっと舟を観察しながら緊張している
ばさっ
と突然大きな翼を広げて二羽は飛び去って
あたりはまた静かになった
木の枝の低いところに重たげにいる一番大きな一羽だけが
鳴きもせずにまだそのまま居る
あまりこちらを気にしてないようにも見える
嘴の色が黒っぽいのだ
この一羽だけ、オジロワシではないのかなあ
まったく不思議に堂々と悠々としている
近づけば近づくほど大きな鳥
なんかこんなに大きいと半分人みたいだなあ
こちらの方が少し怖くなる程距離が縮まった時
その鳥は声も出さずに大きな重たい音を立てて飛んでいった
なんだか分からないけれど
凄く不思議な鳥に見えた
鷲の岸辺を通り過ぎた頃からぐんぐん天気は悪くなり
そりゃあ見事な夕立と落雷に見舞われた
ざばざばと船底に溜まるほどの雨とくっきり空を分けて光る稲光
湖の上のような他に落ちるもののないところでは、落雷に遭いやすいのだそうだけど
こういうところであまり知恵を使う習慣の無い私は
ああ綺麗だなあ、と稲妻を見て遊んでいる
あまりにもどうしようもなくなったところで一旦上陸
舟をひっくり返して水を出し、濡れたものは全部脱いでカッパに着替えて
小雨になってから帰路を行く
カヌーポートへ帰ってきたあたりからまた
じゃぶじゃぶととてつもない雨は降り続け、
結局それは降ったり止んだりしながらもの凄い勢いで
翌日の釧路川ツーリング計画に暗雲を投げるのでした
