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アキアジ

アキアジ

  • ニシン目サケ科
  • アキアジ(秋味)、産卵のために故郷の河に近づいた、成熟した産卵直前の鮭を北海道ではアキアジとよぶ。全身が銀色に輝いているのが特徴で東北では銀毛(ギンゲ)と呼ばれます。身よりも卵の方が珍重されるため、つり上げてもその場に置き去りにしてしまう人もいるのだそうです。
  • さらに川を上り、産卵を終えて精根尽き果てて川底で横たわっている鮭は「ホッチャレ」と呼ぶ。秋が深まるとそのホッチャレをカラスやキツネが突く、自然の中の凄みある命の循環の風景が見られます。
  • 秋に沢山とれる鮭をアイヌの人々は主食のひとつとしていたため、鮭のことをカムイチェプ(神の魚)と呼び、大切に扱いました。保存用にホッチャレを干して一年中食べ、鮭が川にあがる時期にだけ、神様にお願いして新しい鮭を頂いていたのだといいます。
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    → アキアジ日記 2006年09月03日



    お出かけの帰りに海岸へ遊びに寄ってみると
    なんだかやたらと車が止まっている
    冬の間はよくオジロワシを観察にきていた、大抵は人の居ない場所だ
    カニの爪とホタテと流氷の巨大オブジェがドンドンドンとうち捨てられている
    なんともシュールな雰囲気のスポットなのだが
    いつにない大賑わい
    なんだかさっぱりわからないままに見に行ってみる

    これが、アキアジ釣りなのだな
    海から川へ流れこむその河口の堤防の上にずらっと人がならんで竿を降ろしている
    よく見ると川の中にきらっと銀に光るものが時々飛び跳ねている
    すれ違う人が大きなゴミ袋を手に持っていて、
    中にはでっかい鮭がずっしりと垂れ下がっていた
    なんとなく、あのでっかい魚を水中から陸に引き揚げる、という
    その動作をやってみたいよなあ、などと考えるのであるが
    これがまた、たまたま釣り竿を持ってきていたりするわけだ
    いそいそと竿を取り出して両隣をチラチラ見ながら適当にルアーをつけてぽちゃんと放り投げた

    私は札幌で生まれ育った地方都市に住む会社員のムスメで
    鮭と言われても弁当に良く入っていた魚だね、というくらいの認識しかなかったのだけど
    このあたりの人にしてみると、鮭はやっぱり特別な魚なのかもしれない
    明らかに土地のおじさんとおぼしき、身なりも言葉遣いもあまりよくはないけれどとっても楽しそうな人々が
    もの凄く大きな声で鮭談義をしてるのだ
    みんな巻くのが早すぎるけど鮭は追っかけるから巻くのが早いようなヤツにでもかかるのだ、とか
    おととい沢山釣れたから今日は随分人が来てる、だとか
    昨年はあの角のところで良く釣れたのだとか、
    釣れ始めたらみんなその辺に置いていくのだから、わざわざ釣らないで拾って持って帰ればいいんだ、とか
    もう本当に楽しそうにずーっと鮭の話をしてる
    そうして自分達は釣っている訳ではなくってひたすら話をしながらあたり一帯の釣果の観察をしているわけだ
    そして話の内容から察して毎年毎年、いつもいつも、この場所で寄り集まって鮭の話をしてるのだ

    なんてことに感心をしていたらいきなりすぐ隣の人の竿がバサバサした
    なんだなんだなんだ
    と一瞬その辺にいた人がみんな緊張したところで
    水面に綺麗に光る銀の背中が一瞬踊りでて、もがいて、消えた
    ぐっと引いた瞬間に竿が折れたのだ
    いたずらに注目だけ集めてしまったその真っ黒に日焼けした釣り人はえへへ、と可愛く笑って
    真後ろに飛んだ折れた竿の先端を拾った
    残念残念。すぐ間近で釣れるのを見たかった

    釣ってはみたいけども
    実を言うとまだ暑いこの季節に冷蔵庫のない我が家に
    鮭一本を持ち帰るのはちょっと色々厄介だ、という気が正直あって
    アタリはないままだけど早めに切り上げて帰った

    でも今年はちょっと
    鮭釣り本気でしてみたいねえ、と
    思ってしまう銀に光る魚の躍動感だったのだ

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