オホーツクの花や風

オホーツクの生き物

瞑想シマリス

http://nora.ddsystems.info/hana_kaze/html/pocket/sketch2006/09/simarisu-thumb.jpg

  • 分類:哺乳類/げっ歯目
  • 生息環境:北海道全域と利尻島、国後島など
  • 頭胴長:約12cm〜15cm
  • 主な食べ物:草や木の若芽や種子、昆虫など
  • 背に5本の黒い縞が特徴
  • 念のため、これは「すごく良く描けたスケッチ」ではなく、写真です。見ればわかりますね。すみません。クリックで大きくなります。
  • 【PR】ネットで副収入 GETMONEY! 私の田舎暮らしを支える副収入のひとつ。登録三ヶ月目くらいから収入になりはじめました。→解説サイト:ゲットマネー研究所

    → 瞑想シマリス日記 2006年09月28日



    阿寒湖をカヤックに乗って遊んでいたら
    深い森の木の根っこに生き物みたいな形のこぶがあって
    あれは小動物にとても良く似たこぶだなあ、と思って
    振り返ってじっと見ていたら
    ほんの微か柔らかそうにこぶが動いた

    生きてる、生きてる、生きてる
    慌てて舟をバックさせてもう一度正面からじっと見ると
    それは団子のように雪だるまのように
    ずんずん、と丸い小さな生き物で
    身じろぎもしないでじーっと湖の方を見て考え込んでいる
    ねずみ?
    小さな齧歯目の類なのはどうやら確かなのだけど
    可愛い顔した毛団子に見えてなんだかよく分からない
    じっくり見つめると頭頂部に僅かに縞模様が見えて
    ああ、シマリスだったのかあ
    シマリスってのは尻尾か背中の縞が見えないと
    いまいちなんだか良く分からないのだね

    根の上に丸くなって座り込んで
    小さな両手を胸の下に仕舞って
    ビーズのように真っ黒に光る瞳をまっすぐ湖に向けて
    ただいつまでもぼんやりしている
    何してるの、あの子?

    もう、一本一本の柔らかな毛並みまで分かるところに近づいているのに
    こちらの方はまるで見向きもしないで
    目を開けたまま寝てるのかい?
    と思ったら、こちらの心を読んだように
    ただ一度ぱちくりと瞬きをした

    突然ふっと、どこかから呼び返されたようにこちらを見て、
    こちらを見てまたじっとしている
    そうして彼は十分ほどもじっとした挙げ句に
    長いしっぽをゆらり揺らして森の中へ駆け込んで行った

    それはもう豊かに森の恵み実る秋のうららかな昼下がりで
    今年はあと数回しかないだろうと思われるこの季節最後の暖かな日射しが注ぎ
    湖面は深い緑のとろりとした液体のように穏やかなさざめき
    私が思うに
    彼は多分、満足をしていたんだな

    野生動物に情緒有るや無しやの話をすれば
    私は間違いなくあると思うので
    彼らも私と同じように天の川が好きかもしれないし
    美しい夜明けには新たな命が蘇る気配に胸が震えるかもしれないし
    四季の花の色を見て心和やかになるかもしれないし
    満腹の時は優しい気持ちになるのだろうし
    冬が間近に迫る日々の中ぽっかりやってくるうららかな午後はうっとり心地よい気がするだろう
    そんな風に思うので

    私が思うにきっと彼は
    どんぐりをたくさん拾った後で湖のよく見える指定席にやってきて
    暖かく穏やかな阿寒湖を一人眺めながら
    体の隅からじわじわと溶けて日射しと混じり合って空へ登るような
    そんなうっとりとするとする一日を存分楽しんでいたのだろう

    Copyright (C) nora.All right reserved.