オホーツクの花や風

オホーツク移住生活

嵐明け

【PR】ネットで副収入 GETMONEY! 私の田舎暮らしを支える副収入のひとつ。登録三ヶ月目くらいから収入になりはじめました。→解説サイト:ゲットマネー研究所

→ 嵐明け日記 2006年10月09日

目が覚めたら雨はやんでいて
昨日よりずいぶん暖かい気がした。
時間があったので
前回のキャンプでキタキツネに噛み裂かれて
ぼろぼろになったテントを持ち出して
避けたところを全部リペアシートで張り
目止め剤を塗りつけて上から古いテントを張ってアップリケした
いたるところぼろぼろなので随分何時間も掛かって
目止め剤とリペアシートを使い果たした結果
斬新なデザインのパッチワークテントが出来上がった
あと二箇所穴が開いているけど
とりあえず接着剤がないのでまた次の機会にすることにする

私と同じときに新品のテントを噛み裂かれた同居人が声をかけてくる
「君は狐を恨まなくって偉いねえ」
「だって、狐悪くないじゃん」
「俺は狐が実行犯だから狐に対して血が上っちゃうけど」
「キャンプ場で人間の食べ物漁る狐、かわいそうだよ」
「そうだよなぁ」

アイヌの神謡集にも狐はよく出てきて、
それは悪戯が好きな位の低い、あまり尊敬されない神様なのだ。
でも、悪いことをするけれど、それでもやっぱり神々の仲間で、
人と同じ世界に生きていて、心や魂は尊重されるのだ。
私のテントは古参兵のような、
あまり強そうではないけれど、いい表情に見えるようになった。

テント修理に疲れたので、川を見に行く。
昨日ほどではないにしろ、とにかく凄い水量で
渓谷沿いの遊歩道の路肩は落ちていて、
道の上まで水がかぶっていた跡があっちにもこっちにもあった
川の真ん中に木が生えている
二日前まで、あそこは陸だったのだ。
川沿いに水難慰霊のための空海さんの像が
まっすぐに川を見つめて足を踏ん張って立っている。
眼光するどいまなざしで、きっと昨日の嵐の中でもこの町を随分守ってくれたのだろう、
空海さんに一礼。

朝は気づかなかったのだけど
帰ってみると沸かしたお茶の味がおかしい
水を見たらうっすら泥の色に濁っていた
じきに直るだろうか、と思っていたものの、様子は変わらず
昼過ぎに広報カーが夜から明日の早朝まで断水になる、とアナウンスを流して回った
町に一軒しかないコンビニの飲料水は売り切れ
町にニ軒しかないお風呂屋さんは休業
なんとなく嵐らしい感じになってきた

冷え込んだ夜
汲み置いた薄茶色い水で湯たんぽを作り足を暖める
少し自分が非力な気がする、嵐の翌日
でも、本当は
もっともっと弱くなりたい
もっと何も持たずに
もっと偶然を枕とし
もっと自由で美しく
もっと涙もろくもっと感じやすく
もっと正直な
もっと弱い人間になりたい
センチメンタルな嵐

Copyright (C) nora.All right reserved.