オホーツクの花や風

オホーツク移住生活

House Warming

灯油タンク

  • 北海道外からの旅行者の人から「あれ、何?」って聞かれるものナンバーワンは、灯油のホームタンクです
  • 一戸建ての家にはかならずあって、灯油を五百から千リットルくらいまとめて購入します。あの、ポータブルストーブの小さい灯油タンクにポンプでしゅぽしゅぽ入れる手間がなくてありがたいです。
  • 薪ストーブも、最近は、流行っているようで立派な綺麗なものがたくさんありますが、北海道型、というと質実剛健で窓もなにもない寸胴のブリキ製の安いものをイメージします。田舎にはたいていどこにでもあります。
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    → House Warming 日記 2006年10月16日

    ヘンリー・ソローは自分が大切に作った豆畑から掘り起こした木の根を
    冬の間暖房に使用していた。
    この根っこは二度体を暖めてくれたのだそうだ。
    根っこを薪にする時に一度
    暖炉で燃やすときにもう一度

    なんてことを思い出した今日は
    ホームセンターへ出かけ四千円でブリキ製の薪ストーブを買い、
    煤だらけになって煙突をつなぎ
    家の前の空き地で川から拾ってきた木を切って
    立ち枯れしているコスモスをたきつけに火を入れてみたわけで
    木と煙の匂いと新しい塗料の焼ける匂いとが部屋に充満した

    火を見て、はしゃがない人間はいない。
    も、もうちょっと薪作っとこうぜ、と
    心持ちあわて気味に靴を突っかけて
    ぺらぺらの鋸を持ち出して家の前で汗をかく
    川から拾ってきて転がしておいた流木を
    大体ストーブに入るくらいの大きさに切っていく
    ギコギコギコギコ・・・・
    たくさん切ったら窓の下に積み上げておく

    Every man looks at his wood-pile with a kind of affection.
    「人はみな自分の薪の山に敬愛のまなざしを向ける」
    と言ったのもソロー。
    哲学者ってのは、凄く普通の人であるのだよな。
    学校の先生辞めて、人里はなれた森に入って何していたかって、
    薪を作って、積み上げて、それを見てにやにやしていたわけだから。
    まあ、会社辞めて、田舎にやってきて
    流木で薪作ってにやにやしてる私とあまり変わらない。
    変わらないに違いない。

    使いたい時に使えるように、少し玄関の中にも積み上げておく
    積み上げてみて、おおっ、と思った
    おおっ、良いではないか
    もう、燦然と輝く玄関

    北海道の燃料事情なんて説明に及んでしまうと、
    各家庭に各々の油田があって、
    石油屋さんに頼むと配達に来て勝手に油田を満タンにしていってくれる
    油田には450リットル入って、約一ヶ月もつ
    で、四万円くらい、あとで請求がくる。(怖い怖い)
    油田からはホースが伸びていて
    ちゃんと屋内のストーブにつながってるから
    後はスイッチをひねる以外は何もしなくていい。
    そういう素晴らしい仕掛けになってるのだけど
    ただ難を言えば
    灯油というヤツはいくら使ってもそれがどういうものなのか、
    いまいちピンとこないのだ。

    今日玄関にかさかさっと積み上げてある薪の山を見て
    おお、魂入ってるなあ、と思ったのだ
    これが燃えて灰になって私が暖まるという仕組みの、
    なんてシンプルで魅力的なんだろう

    木で作る炎の何がそう人を惹きつけるのかというのは
    おそらく単に本能的なもので、説明のしようもないのだけど
    ただ今年の冬はできるだけたくさん木を集めて
    その炎で暖まって
    それから湯たんぽ抱いて手先足先も暖めて
    そうやって炎と水の力で命の火を燃やし続ける私の屋根の上に
    ずんずんのんのん静かな雪が降り積もるという、
    そういう昔話のような冬にしたいと思うわけだ

    玄関に薪がある
    うちの玄関には薪がある

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