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昭和のケーキ5

ケーキ

  • 連続ものになってしまったので目次です
  • 昭和のケーキ1
  • 昭和のケーキ2 *膨らむ憧れ編*
  • 昭和のケーキ3 *メレンゲと苺の謎*
  • 昭和のケーキ4 *憧憬第一*
  • 昭和のケーキ5*お誕生日ケーキ*
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    → 昭和のケーキ5日記 2006年12月03日

    お誕生日。
    ケーキなので夕食後に出そうと思っていたが
    どうも同居人が何か期待しているオーラを放出していたので
    朝から「さあ、どうぞ」と進呈式
    まあゆっくり見て楽しんでもらって夕食後に切ればいいや、と思ったのですが

    骨箱風ケーキ箱からぱっと布巾を取り除ける同居人
    おーっと感動の吐息
    へへへっどんなもんよ、と内心思ってるけど控えめな顔してる私
    フルーツがぴかぴかしてるとか
    チョコレートの文字が載ってるのか
    タワーのように高いケーキだとか
    もうどこからでもいいから褒めてくれ、と思っていた私に
    ようよう口を開いた同居人
    「食べていい?」

    ・・・・。
    いいですよ。
    朝だけど。
    朝食前だけど。
    あなたのケーキだし。

    ナイフを構え真上から振り下ろす
    おお、チョコ文字の上から切るんですか
    それは外して皿によけておいてケーキが無くなった翌日とかに
    惜しみながら残り香とともに食べるものかと思っていましたが
    ぱりぱりっといい音たてながらhappy birthdayは割れました
    男の子ってやっぱり豪快なんですね
    まれにみるバランスの悪いケーキ片をそろそろと皿に移す同居人
    黄色いスポンジの間に挟まれた真っ白なクリームと
    そこからのぞく缶詰フルーツの断面が
    まさに子供のころ生協の折込チラシで見たクリスマスケーキの写真そのものの色合いであることに
    感動を隠せない私、じーっと断面を見ていると
    ぅおーーーーっ
    と奇声を発した同居人
    「何」
    「写真撮り忘れた」

    ケーキ片は再びパックマンの形になった母体の方に戻され
    ぱりぱりに割れたチョコ文字ごと
    めでたく記念撮影されたのでした

    実食。
    スポンジがちょっと固めなのも「2日目のケーキみたいでうまい」ということで
    微妙に褒めてもらいました
    自分で味見しても、まあ歯ざわりは確かに硬いけど味の方はちょっとびっくりするほど良かった
    三時間で全部なくなりました(私は味見しかしてないですよ)
    喜んでもらえて大変楽しみました。

    まさか気づいてなかったら哀しいなあ、と思ったので
    後日、フルーツに寒天を塗るというこだわりっぷりに気づいたかどうか聞いたところ
    「やっぱり?なんかぴかぴかしてるなあと思ったけど。偶然かと思った」

    どこの国のフルーツがケーキの上で偶然光るんだよ。

    -完-

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